老後の貯金
老後の貯金は、あなたならいくら必要になるか知っていますか？
先の『老後の費用』のところで触れた夫婦二人のケースを例に、老後の貯金・貯蓄額を考えてみましょう。
最低限の生活で毎月『約24万円』、余裕ある生活で『約35万円』でした。
これが例えば60歳から80歳までで計算してみると・・・×12カ月×20年で、最低限の生活で『約5,760万円』、余裕ある生活で『約8,400万円』。
こんなに貯金できるかぁ！！って思います。
ここで考えなければやっていけないのが年金です。
『国民年金』や『厚生年金』や『共済年金』なるもの。
ここでは一番加入者が多くて、受給金額が低い国民年金を取り上げて考えていきましょう。厚生年金や共済年金の人は、そこまで切羽詰まって考える必要性もないでしょうから、自分でやってください。
現在、国民年金を満額支払いしていて受給できる金額は一人当たり年間『約79万円』。
つまり、夫婦二人で年間『約158万円』。
しかも、65歳から受け取るとすると80歳までの15年間のみとなり・・・×15年で、夫婦二人で『約2,370万円』。
60歳から80歳までの老後で、最低限の生活をするのに『約5,760万円』が必要で、年金は『約2,370万円』となると、60歳までに貯金が『約3,390万円』必要になる計算になります・・・
この計算では恐ろしい額だと思うのは私だけでしょうか？
さらに恐ろしいことに60歳から65歳までの5年間は年金も受け取らない計算ですので、自分たちのやりたい趣味や挑戦をしようとすると、かなりの金額の貯金があってこそってことになります。
でも、本当にそう？
先の『老後の費用』でも触れましたけど、私たち夫婦のケースでは多く見積もっても月に『約17万円』の生活費で済んでいます。
つまり、60歳から80歳までには『約4,080万円』が必要で、国民年金受給額を差し引いて見ると『約1,710万円』ということに。
国民生活基礎調査で、60歳の平均貯蓄額は『約1,530万円』だと言うので、あと・・・『約200万円』が足りない。
こうなってくると、
あとは生活費の安く済む地域へ引っ越すか・・・
夫婦二人で少し働くか・・・
毎日を夫婦で楽しく節約するか・・・
いずれにせよ楽天的に考えられますよね。
世の中のこういった類の情報はどこのご家庭を平均して出してらっしゃるのか、はなはだ疑問ですね。
何か不安をあおって楽しんでらっしゃる人がいるんでしょうか？
都合のいい平均値で美味しい汁を吸ってる人がいるんでしょうか？
平均値って本当に世の中を表してるんでしょうか？