訪問介護
訪問介護とは、ホームヘルパー資格を持ったスタッフが事前に作成されたケアプランに基づいて、日常生活の援助や介助といったお手伝いをしてくれるというものです。
老人保健施設やショートステイと違って、入所期間を気にすることもないし、費用負担割合の大きい宿泊費・滞在費も必要無いってのが一番ですね。
知らない場所、新しい場所での援助や介助とは違って、住み慣れた自宅で使い勝手のよくわかってるモノで手伝ってくれる援助や介助なだけあって、介護を受ける方も気持ちにゆとりもできます。
気になる訪問介護の中身とは・・・
●食事・更衣・入浴・排泄・洗面・歩行・体位変換・通院・・・
といった身体の状態に合わせた身体介護サービス
●簡単な調理・掃除・ゴミ出し・買いもの・薬の受け取り・洗濯・・・
といった日常生活の援助サービス
老人ホームや介護施設で全て面倒を見てもらうのは心苦しかったり、どうしても自宅で生活したいという人は多くいます。
これまでの生活と同様に、身体的にどうしようもないことがあれば家族や夫婦で助け合ったりして解決しますが、それが毎週、毎日続いてしまうと、手伝う家族やパートナーの負担も計りしれないものになってしまい、結果、介助する側が身体を壊してしまうという悪循環になってしまいます。
そういった家族のためにも、週に1度や2度、専門のスタッフの訪問介護があれば本人も家族も安心できます。それでもやっぱり人と人がすることなので、折り合いがつかなかったりするケースもあります。嫌な思いをする前に自分の意思や考え方を理解し合うのが重要です。
訪問介護の費用
訪問介護の費用・料金負担は介護保険対象内の必要なサービスの利用時間に応じて決まります。
今のところおおむね1割負担ですが、要介護度別に設けられている上限額を超過した分は全額自己負担ということになっています。
(上限額 要支援1:約50,000円、要支援2:約100,000円、要介護1:約170,000円、要介護2:約200,000円、要介護3:約270,000円、要介護4:約300,000円、要介護5:約360,000円)
訪問介護の身体介護や生活援助の費用としては一回に200円から600円程度が必要になってきます。
ただし時間のかかる身体介護では90分を過ぎると以後、30分ごとに約100円弱が加算されていったり、緊急訪問や夜間訪問といった特別なケースでも個人負担額が加算されることがあります。
訪問介護の費用を支払っているからといって、家の全ての用事をしてくれるわけではありません。
訪問介護は日常生活で援助や介助が必要な人のためのものなので、家族のお世話や家族も部屋の掃除、草むしり、大掃除、行事もの、接客、ペットの世話、子守りなどは当たり前ですが対象外になります。
訪問介護と訪問看護の違い
●訪問介護はホームヘルパー資格を持ったスタッフが、要介護者の身の回りの援助や生活介助をするもの。
●訪問看護は病気なのに病院へ出向くことができない、または療養しながら生活している人のもとに看護師や看護スタッフが訪問して、看護ケアや療養生活の支援をするもの。
訪問看護では医者が訪問するのではないので、直接、診療を行ったりはできませんが、医師の指示があれば訪問した看護師がそれに準ずる医療行為を行うことは認められています。
また、訪問看護の費用は介護保険や医療保険でまかなうことが可能なので安心して受けられます。