老人保健施設
老人保健施設は老健とも呼ばれていて、何かしらの病気や事故でほとんど寝たきり入院生活を送っていた高齢者が、入院前の生活に戻れるようにしたり、入院するほどでもないけど、ほとんど寝たきりに近い生活を送っていて介護サービスやリハビリが必要な人のための施設です。
寝る生活が中心の入院から、すぐに元の生活(階段の上り下り、洗濯、炊事など)が取り戻せる高齢者なんていませんよ。
入院中は寝たきりだったので関節が曲げにくくなっていたり、少し痛かっただけの関節がさらに痛くなっていたり、今まで普通にしてきた動作がしにくいとかって不安を抱えたままじゃぁ、楽しい老後が送れないじゃないですか。
そんな時に活用するのが、この老人保健施設です。
ですので、初めから退所するまでの期間がある程度決められています。
だいたい3から6カ月程度の入所期間で、3カ月毎に自宅復帰が可能かどうかの入退所判定が実施され、施設での生活を継続するのか自宅復帰できるのか判断されるわけです。
老人保健施設でのサービス内容は、
・離床期または歩行期のリハビリテーション
・日常生活動作の訓練
・食事介助、入浴介助、体位交換、清拭などの看護・介護
・症状が安定している人への診察、投薬、注射、検査、処置といった医療ケア
・散髪などの個人的な世話
・教養娯楽を含めたレクリエーションや日常生活サービス
こういったリハビリや看護・介護といった医療ケアが中心です。
老人保健施設の費用
老人保健施設の施設療養費なんかは、保健医療の老人保健施設療養費から支給されるので、利用者が負担する費用は保険外でかかってくる生活するための実費に相当する料金になります。
共通の利用料の目安は約50,000円から80,000円。
個別にかかる費用の目安は約30,000円から50,000円。
その他に、個人個人で違ってくる特別な送迎代や理美容サービス、日用品費、教養娯楽費、電気器具持ち込み料、クリーニング代、行事費、文書科が必要になってきます。
個室か相部屋かでも変わってきます。
個室の場合のひと月当たりの利用費は、約100,000円から200,000円。
相部屋の場合のひと月当たりの利用費は、約80,000円から120,000円。
ですので、特別養護老人ホームと月額利用料はそれほど変わらないところもあります。
どちらも介護サービスや医療ケアがついている施設ですが、特別養護老人ホームは生涯施設なのに対し、老人保健施設は通過施設です。
利用可能な年齢も違っていて、特養は65歳以上、老健は70歳以上。
ショートステイと老人保健施設の違い
似たような施設にショートステイ(短気入所生活介護)があります。
大きく違う点は、ショートステイは連続入所期間が30日間を過ぎると31日目からは全額自己負担になるということです。
主なサービス内容としては、
・食事や入浴、排泄などの介助
・日常生活動作の機能訓練
・心身の機能維持と改善
・栄養管理の指導
となっていて、老人保健施設よりも短期でのリハビリ、介護サービスです。
費用はショートステイの施設の種類、居室タイプ、要介護度会い、利用日数、食事内容によって違ってきますが、目安としてはひと月あたり約50,000円から100,000円です。
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